「衣育」・食育・住育
「衣、食、住」は人が生きていくうえに切り離す事のできない必要不可欠なものです。
「食」では家族揃って食べる事によって、箸の上げ下ろしに始まり、
食べ物の食べ方を子供に教え基本の教育ができるものです。
「住」では三世代が同居することによって、年寄りから孫へ、しきたり等未来永劫に
伝えていく事柄を教育していく事が出来るのです。
「衣」においても、TPOを考えた衣服を選び、だらし無くならないようにする事を
年寄り等から教育して欲しいと思います。
先日30歳~60歳男女90名の方に衣育についてアンケートをお願いしたところ、
躾という言葉が着物の仕付けからきている事を知っている人は20%しかいらっしゃいませんでした。
衿を正す、折り目正しく、袖振り合うも多生の縁等、衣類から教えを受ける事が多くあります。
今現在「衣」「食」「住」のすべてがおろそかになった事が、家族のコミュニケーションを崩壊させ、
家族内の殺人事件や折檻などが起こるのだと考えます。
日本人らしい習慣、ふるまい、精神を、衣育・食育・住育の形で、
語り伝えていくことが大事な家庭のコミュニケーションではないでしょうか?
そこで、三世帯同居が難しい今現在、お年寄りが若夫婦のサポーターとして、
お孫さまの誕生をきっかけに子どもの発育期に、
長年の経験の中から得た事をその時々に投げかけて頂ければ、
お孫さまは、人生の荒波を乗り切っていけると考えますが如何でしょうか?
私は「衣」に携わっておりますので、まずは生まれて初めて着る「産着」に
家族中の願い(無事に丈夫に育って欲しい) を込めてお作りさせて頂いております。